東京音楽大学演奏会・イベントスケジュールConcert / Event Schedule

特別講座 酒井邦嘉氏
東京音楽大学指揮部会 presents 音楽と知の最前線 2026 Vol.3

日時
2026年 11月 17日(火) 18:30開演/18:00開場
会場

A200教室(池袋キャンパス)

アクセス
出演
ゲスト:酒井 邦嘉(言語脳科学者、東京大学大学院教授)
ナビゲーター:広上 淳一(指揮専攻教授)
モデレーター:坂元 勇仁(指揮専攻特任講師)
プログラム
【AI 時代に考える「人間」の本性とは ― 音楽の使命について考える】
AI は人類にとって核兵器に比する脅威だ-そうおっしゃる酒井先生の警鐘に耳を傾け、音楽家として何ができるのか、ともに考える大切な時間にしたい。(指揮専攻教授 広上淳一)
チケット
聴講無料、要予約
お申込み
★対面とオンラインのいずれでも聴講できます。(対面:200名限定)
★学内者も事前の申し込みが必要です。

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Peatix(オンラインの方はこちら)
お問合せ

主催(お問合せ):東京音楽大学 指揮部会

お問合せメール(conducting@tokyo-ondai.ac.jp)送信
酒井邦嘉先生をお迎えして
~人類の転換期とAIが突きつけるものを徹底的に考える

わたしたちは今や、人類存亡の大きな転換期に遭遇しているようです。もちろんそれは日本人だけでなく、全世界の人びとがそれをなんとなく感じながらも解決策が見出せず、不安と絶望、そして刹那感だけが日々私たちを覆い囲んでいるように感じられます。
20世紀は「文明が進化し、人類はそれを謳歌できたと勘違いした時代にすぎない」と、ある識者が看破していたことを思い出します。そして迎えた21世紀。そこにはロシアによるウクライナ侵攻、アメリカやイスラエルによるガザやヨルダンへの紛争、そして絶えない国家間のやむことのない諍いがつらなっています。私はこの夏、ギリシャやトルコを訪れましたが、偉大な文明の痕跡の裏に見え隠れする、他国からの侵略や支配という悲劇の歴史の悲惨さを痛感しました。歴史を知ることの大切さをあらためて知った次第です。
今も昔も、人間の殺戮と征服の歴史は変わりません。我が国の戦国史を見ても、人を殺めることでトップの地位に立ち、誇り、そして復讐を受ける……まさに平家物語の「諸行無常、盛者必衰」です。先人の箴言にも耳を傾けず、ただ発展と発達を是とする欲は、人間の業であり宿命なのでしょうか。
そして今、私たちは「AI」という新たな武器を手にしてしまいました。人間が産みだした知性の宝庫であり、叡智と呼ばれる最新の秘密基地さながらの存在です。しかし、それを悪用すれば核兵器の比ではない悲劇をもたらすと、酒井邦嘉先生は警鐘を鳴らしておられます。
酒井先生は、AIがもたらす「AIクライシス」の「クライシス」という言葉には、二つの意味が含まれていると語られます。
一つは「危険」「悲劇」「終焉」。
そしてもう一つは「大きな分岐点」です。
AIには感情がなく、人間に迎合するようにプログラムされているため、私たちはすぐに回答を出してくれるAIを頼り、なんでも相談してしまいます。しかし、それは鏡のように自分で自分を慰めて安心しているにすぎません。AIは過去の膨大なデータをすべて知っているだけで、未来はありません。だからこそ、頼りすぎると危ういのです。ちなみに先日AIで私・広上淳一のことを調べたら、落ちたはずの「東京芸術大学卒業」になっていて笑ってしまいました。そんなことは日常茶飯事なのです。
今こそ、老若男女問わず多くの方にこの現実を考えていただく機会をつくりたい。その思いから、東京音楽大学指揮科主催の特別公開演習会として、東京大学大学院の酒井邦嘉先生をお迎えすることにいたしました。
日本全国民に傾聴してほしい講義です。東京音大の学生、職員、教員はもちろんのこと、すべての方に大学へ足を運んでいただきたいと願っております。私たちの子ども、孫の世代を不幸にさせたくない。親の一人として、そして音楽に携わる者として、酒井先生の智慧とご教示を心から仰ぎたいと思っています。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

東京音楽大学 指揮科 主任教授 広上淳一

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